「『ヘルモード』2期って結局どんな話で、いつ終わるの?」と気になって検索してきたなら、結論はこうだ。
本作は35歳独身サラリーマン・山田健一が最高難易度「ヘルモード」の異世界に農奴の少年アレンとして転生し、謎多き才能「召喚士」で成り上がっていく異世界アクションで、2026年7月から放送中の2nd Seasonでは学園編からローゼンヘイム編(王女ソフィアローネの登場、そして魔王軍が攻め込む戦争編)までを一気に描き、最終回・第25話は9月26日に放送される予定だ。
原作はハム男氏による同名Web小説である。
『ヘルモード』とは?作品の基本情報を一言でまとめると
正式タイトルは『ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~』。
原作者はハム男さんで、キャラクター原案は藻さんが担当している。
ジャンルはいわゆる「異世界転生もの」だが、ただの無双劇ではなく、ゲーマーとしての知識と分析力を武器に理不尽な難易度を攻略していく“攻略本なしのやり込みプレイ”が最大の特徴だ。
主人公アレンは唯一無二の才能「召喚士」を持つ少年で、前世の記憶を頼りに死線をくぐり抜けながら成長していく。
農奴という最底辺の身分からスタートしながら、実力と功績によってグランヴェル家の「客人」に迎えられるまでの過程が、1期を通して丁寧に描かれていた。
このあたりの手応えのある設定が、タイトルの「廃設定」「無双する」というワードにそのまま表れていると言えるだろう。
原作あらすじ|「小説家になろう」発の作品、主人公アレンの設定は?
本作はもともと投稿サイト「小説家になろう」にて2019年11月17日から連載が始まったWeb小説である。
その後、アース・スター エンターテイメントの「アース・スターノベル」レーベルから2020年7月15日に書籍化され、現在も刊行が続くシリーズとなっている。
物語は、ヌルいゲームを嫌い10年以上やり込めるタイトルを探していた35歳独身サラリーマン・山田健一が、名前の無いネットゲームを最高難易度「ヘルモード」でプレーしようとした瞬間、異世界の農奴の少年・アレンに転生してしまうところから始まる。
転生後のアレンには攻略本もネット掲示板も存在せず、レベル上げすら命懸けという過酷な環境が待っていた。
それでも唯一無二にして謎多き才能「召喚士」を手に入れたアレンは、前世の知識とゲーマーとしての本能をフル活用し、着実に力をつけていく。
石を投げ続けてステータスを上げる幼少期の地道な鍛錬や、5歳で受ける才能鑑定の儀、父・ロダンの負傷事件など、序盤から“ヘルモード”らしい試練が続く構成になっていた。
やがてアレンは魔獣討伐や領主グランヴェル卿への貢献を重ね、農奴でありながらグランヴェル家の「客人」という立場を得るに至る。
1期の終盤では誘拐犯からの逃避行や、かつて苦戦した魔獣マーダーガルシュとの再戦なども描かれ、次のステージであるラターシュ王国学園都市編へとつながっていった。
アニメの放送情報とスタッフ・制作会社まとめ
TVアニメ1st Seasonは2026年1月9日から3月27日まで、全12話が放送された。
アニメーション制作は横浜アニメーションラボが担当し、監督は玉川真人さん、シリーズ構成は谷村大四郎さん、キャラクターデザインは津島桂さんが務めている。
美術監督は栫ヒロツグさん、音響監督は菅原輝明さん、音楽には土田美咲さんをはじめ複数のクリエイターが名を連ねた。
2026年3月28日、1期最終回・第12話「逃避行」の放送直後に2nd Seasonの制作決定が発表されている。
2nd Seasonは同年7月から放送を開始しており、放送局ごとに開始日・時間帯が異なる点は覚えておきたい。
- TOKYO MX:7月3日(金)25時00分〜
- MBS:7月4日(土)27時38分〜(初回のみ27時8分〜)
- BS日テレ:7月4日(土)24時00分〜
- AT-X:7月7日(火)23時30分〜
配信面では、ABEMAとdアニメストアが7月3日から最速先行配信を行い、続いてU-NEXTなどが2次先行配信を行っている。
なお本稿執筆時点で放送は第24話「エクストラスキル」まで進んでおり、続く第25話「はじまりの召喚士」が2nd Seasonの最終回として9月26日に放送されることも公式から発表済みだ。
つまり2nd Seasonは全13話構成、1クールで学園編とローゼンヘイム編の両方を駆け抜ける、なかなかの密度で組まれたシーズンだったことになる。
2nd Season(学園編・ローゼンヘイム編)の見どころは?
2nd Seasonは、アレンたちがラターシュ王国学園都市へ旅立つところから始まる学園編がまず軸になる。
第13話「学園都市へ!」でセシル・クレナ・ドゴラと共に入学試験の「鑑定の儀」を受けるアレンの前に、「勇者」ヘルミオスが現れる場面が2期の大きな転換点になっている。
その後、キールの加入やB級ダンジョン攻略、学園武術大会でのアレン対ヘルミオスの一戦(第18話「決戦!学園武術大会」)など、学園生活と戦闘の両面が描かれていった。
物語が大きく動くのは第17話「精霊王の予言」だ。
2年生に進級したアレンたちのクラスに、エルフの国ローゼンヘイムの王女ソフィアローネ(ソフィー)、護衛のフォルマール、ドワーフのメルルが転入し、精霊王ローゼンによる「アレン=世界の救世主」という予言が語られる。
そして第19話「ローゼンヘイムへ」で、大陸間の協力関係を崩そうとする魔王軍の侵攻にアレンたちが気づき、いよいよローゼンヘイム編という戦争パートへ突入していく。
ソフィーの母である女王レノアティールが最前線・ティアモにいると判明したことをきっかけに、物語はティアモ攻防戦(第20話)、ラポルカ要塞をめぐる攻防へとスケールアップしていった。
直近の第24話「エクストラスキル」では、アレンの根回しによってようやくローゼンヘイムに到着したヘルミオスが合流するものの、アレンとヘルミオス以外のメンバーがレーゼルと戦うことに否定的な姿勢を見せ、ドゴラやクレナが実力を証明するために手合わせをする展開が描かれた。
翌日にはアレンたちが首都・フォルテニアの奪還作戦を開始するところまで話数が進んでおり、最終回に向けていよいよ物語は佳境を迎えている。

キャスト一覧|声優と役どころを紹介
主人公アレン役を演じるのは田村睦心さん。
前世が熱狂的なゲーマーだった少年を、内面のゲーマー気質までしっかり感じさせる演技で表現している。
幼馴染で「剣聖」の才能を持つクレナ役は飯塚麻結さん、同じく幼馴染で「斧使い」のドゴラ役は畠中祐さんが担当する。
グランヴェル家の令嬢で「魔導士」のセシル役は千本木彩花さん、回復系「僧侶」のキール役は川島零士さんが演じている。
学園編から登場するローゼンヘイムの王女ソフィアローネ役は安野希世乃さん、その護衛フォルマール役は緑川光さん、ドワーフのメルル役は富田美憂さんが務める。
アレンの家族については、父・ロダン役が石川英郎さん、母・テレシア役が大原さやかさん、弟・マッシュ役が小市眞琴さんとなっている。
グランヴェル家当主のバトラー=フォン=グランヴェル役は杉田智和さんが演じている。
2nd Seasonからの追加キャストとして最も注目されたのが、「勇者」ヘルミオス役に決定した櫻井孝宏さんだ。
櫻井さんは発表時のコメントで、召喚士が主人公という設定の面白さや、アレンの内面がゲーマーらしい思考をしている点が作品世界の戦略性とよく噛み合っていると述べていた。
そのほか、剣一本で伝説的英雄に上り詰めたドベルグ役を武虎さん、学園の学長テオドシール役を三木眞一郎さんが演じている。
ローゼンヘイム編からは、精霊王ローゼン役に佐藤せつじさん、女王レノアティール役に恒松あゆみさん、魔王軍の指揮官レーゼル役に子安武人さんといった新キャストも続々と加わった。
【考察】同ジャンル作品と比べて見える『ヘルモード』の立ち位置
ここからは筆者としての見方を交えて考察したい。
まず注目したいのは、本作が単なる「最強主人公が無双するだけ」の作品ではなく、タイトル通り“廃設定”の異世界で地道に積み上げていく過程そのものをコンテンツにしている点だ。
石を投げ続けてステータスを稼ぐ幼少期の描写や、攻略本も掲示板もない中で試行錯誤するアレンの姿は、実際のオンラインゲームで“やり込み”を経験したことがある層にとって、妙にリアルな没入感を生んでいるように感じる。
ここで、同じ「なろう系」異世界転生ジャンルの他作品と比較すると、本作の特異性がより見えてくる。
たとえば『無職転生』や『Re:ゼロから始める異世界生活』は主人公の内面描写や人間関係の掘り下げに重きを置き、『盾の勇者の成り上がり』は理不尽な逆境からの再起劇として支持を集めた。
これらの作品群と並べたとき、『ヘルモード』の特異点は「召喚士という、主人公職としては地味になりがちなクラス」を軸に据え、ハーレム要素をほぼ排したうえで召喚獣の強化・合成といった地道なシステム構築に多くの尺を割いている点だと筆者としては見ている。
これは、いわゆる「俺つえー」型の作品が飽和した市場において、あえてハードコアゲーマー的な攻略思考を前面に出すことで差別化を図った作品だと考えられる。
数字の面でも興味深い動きがある。
原作は2025年7月のアニメ化発表時点でシリーズ累計発行部数200万部(電子書籍含む)だったが、2nd Season放送中の告知では350万部を突破したと発表されている。
わずか1年ほどの間に発行部数がおよそ1.7倍に伸びた計算で、アニメ放送が原作人気を後押ししたことがうかがえる数字だ。
またシーズン構成の観点でも、本作は2nd Seasonの1クール13話という限られた尺の中に、学園編・王女の登場・戦争編突入・ティアモ攻防戦・ラポルカ要塞攻防までを詰め込んでいる。
複数クールに分けてじっくり展開する近年の異世界アニメが多い中で、この展開速度の速さは筆者としてはやや異例に感じる部分で、原作のエピソードを凝縮して見せる編集判断がどこまで功を奏するかは、最終回である第25話「はじまりの召喚士」の着地を見て評価したいところだ。
キャスティング面では、2nd Seasonから加入した櫻井孝宏さんのヘルミオス役が、作品全体の求心力を高めている印象がある。
「人類最強の勇者」という記号的な強さの裏に、周囲を守ろうとする責任感を持たせるキャラクター造形は、アレンの召喚士としての戦略性と好対照をなしており、今後の共闘や対立の展開次第で物語の厚みがさらに増すと個人的には見ている。
今後、ローゼンヘイム編の戦争がどう決着し、アレンとヘルミオスの関係性がどう変化していくのかは、2nd Season終盤の最大の見どころになるはずだ。
個人的には、地味な召喚士というクラスを主軸に据え続けた構成上の賭けが、最終盤でどう回収されるかに注目したい。
補足|英語タイトルはアニメ版とライトノベル版で表記が違う?
海外ファンの間で気になりやすいのが、英語タイトル表記の違いだ。
アニメを北米配給するSentai Filmworksのライセンス情報では「Hell Mode: The Hardcore Gamer Dominates in Another World with Garbage Balancing」という英題が使われているとされる。
一方、原作ライトノベルを英語圏で刊行しているJ-Novel Club(印刷版はYen Press扱い)のカタログでは、「Hell Mode: The Hardcore Gamer’s Unparalleled Journey in a Trash-Setting Isekai」という別の訳し方も確認できる。
| 展開ライン | 英語タイトル |
|---|---|
| アニメ版(Sentai Filmworks) | Hell Mode: The Hardcore Gamer Dominates in Another World with Garbage Balancing |
| 小説版(J-Novel Club/Yen Press) | Hell Mode: The Hardcore Gamer’s Unparalleled Journey in a Trash-Setting Isekai |
つまり同じ作品でも、アニメの配給元と小説の出版社がそれぞれ独自に英題を用意しているというわけだ。
海外の検索エンジンで作品を調べる際は、この2種類のタイトルを覚えておくと情報を探しやすいだろう。
まとめ|『ヘルモード』アニメ2期の基本情報
『ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~』は、ハム男さん原作のWeb小説を原作に、横浜アニメーションラボがアニメ化した作品である。
1st Seasonは2026年1月から3月まで全12話が放送され、同年7月からは学園編・ローゼンヘイム編を描く2nd Seasonが放送中だ。
主人公アレン役の田村睦心さんをはじめ、2期からは「勇者」ヘルミオス役に櫻井孝宏さんが新たに加わっている。
2nd Seasonは全13話構成で、最終回・第25話「はじまりの召喚士」は9月26日に放送予定となっている。
よくある質問
『ヘルモード』の原作小説は何巻まで出ていますか?
書籍版はアース・スターノベルから刊行が続いており、2026年7月時点で第14巻の配信が始まっている。
原作Web小説自体もまだ完結しておらず、シリーズは現在も続刊中だ。
2nd Seasonは全何話で、いつ終わりますか?
2nd Seasonは第13話(通算13話)から第25話(通算25話)までの全13話構成で放送されている。
最終回にあたる第25話「はじまりの召喚士」は2026年9月26日に放送予定だ。
アニメと原作ライトノベルで英語タイトルはどちらが正式ですか?
アニメの海外配給を担うSentai Filmworksと、小説の英語版を刊行するJ-Novel Club/Yen Pressがそれぞれ独自に英題を用意しているため、「どちらか一方だけが正式」というより、展開ラインごとに異なる訳が併存している状態だ。


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